デジタル一眼レフカメラ 交換レンズ選びのポイント
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 交換レンズ選びのポイント

安価なキットのレンズはどれも優れた描写性能
高倍率ズームは万能ではない
近接能力をチェック
単焦点レンズのメリット
デジタル専用レンズのメリット・デメリット

 安価なキットのレンズはどれも優れた描写性能

普及クラスのデジタル一眼レフはボディと標準ズームをキット販売しています。
これらの標準ズームは定価3万円程度のものが多く、レンズ単品では3割引程度ですが、ボディとセットで買えばわずか1万円少々で買えてしまう格安レンズです。

これだけ安いのに、どのレンズも描写性能は価格を思わせないもので、特にシャープさの点では古い単焦点レンズを凌いでいます。

安くて高画質のものができるのは
・ボディとセットで販売するのだから、下手なものを造るとカメラまで疑われてしまう。
・大量生産できるので、単価が下げられる。
・ズーム比、明るさ共に無理がない分アラが出にくい。
などが主な理由。

しかし、操作性については褒められるものは少ない。ほとんどのレンズはマニュアルフォーカスを考慮していない造りで、ピントリングが無いに等しいものが多い。コストダウンとコンパクトさを優先した結果で、特にカメラメーカー製のものは割り切り方がすごい。これではピント合わせはオートフォーカスだけに頼ってしまうのも仕方が無い。

しかし、安いのだからそう文句は言えまい。最初はキットで購入して後から高倍率や大口径ズームを買い足して使い分けるのも悪くは無い。キットのレンズはとてもコンパクトなのだから。
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 高倍率ズームは万能ではない

デジタル一眼レフでは高倍率ズームレンズが、以前にも増して売れているといいます。

・描写性能が向上した
・デジタル専用高倍率ズームレンズはコンパクトである
・そしてセンサーに埃が付着するおそれのあるレンズ交換の頻度が少ない

などの理由があげられます。なるほど売れる理由も分かります。

高倍率ズームレンズは、1本で全てまかなえてしまいそうですが、万能ではありません。

レンズの明るさが確保できない
10倍強の高倍率ズームのテレ端はニコンがF5.6、他はF6.3の開放F値です。
これが何を意味するかといえば、絞り開放でのシャッタースピードが遅くなるということです。大口径望遠ズームや、一般的な200mm単焦点レンズ(最近では出番が少なくなりましたが)の開放F値はF2.8です。それよりも2段以上暗いということは、F2.8で1/500秒のシャッタースピードが、F5.6では1/125秒、F6.3では1/90秒位まで遅くなってしまうということ。1/125秒や1/90秒では手持ちでは手ぶれの可能性大です。

また、レンズが暗いということは大きなボケが得られない、ということも表します。背景を整理して主題を引き立てたい時に、思うように背景がボケずに、うるさくなってしまうかもしれません。

画質改善の余地がある
最近の高倍率ズームレンズは、古い設計の単焦点レンズの解像度を凌ぐほどの性能を持ったものが多い。特に画面中心部はすごくシャープで、色収差(色にじみ)も少ない。しかし、画面周辺部に目を移すと、中心部分に比べ画質の差が大きいものもあります。(レンズによりますが、ワイド側で顕著)
ぼんやりしていて像が流れていたり、色にじみが激しかったりします。これはある程度絞り込むことで解消できます。

しかし、絞り込んでも解消できないのが湾曲収差で、直線が中心部が膨れ上がったり(たる型収差)、逆にすぼんだり(糸巻き型収差)してしまう現象があります。レンズにもよりますが高倍率ズームでは補正するのが難しく、焦点距離によっては気になる場面もあります。

これらの欠点を分かって使えば、高倍率ズームレンズは期待に沿える働きをしてくれるはずです。
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 近接能力をチェック

レンズを選ぶ上で、焦点距離、明るさ(F値)と共に頭に入れておきたいのが、近接能力です。
ほとんどのレンズは無限遠にピントを合わせることが出来ても、最短撮影距離には限界があります。

一般的にズームレンズの方が単焦点レンズよりも短い最短撮影距離のレンズを造る事が難しいと言われます。一昔前の標準ズームレンズには最短撮影距離が1m近くのものが結構ありました。(20年近く前ですが)現在では大体50cm以内で収まっているようです。

近接能力が低いレンズではアップでの撮影範囲の制限が大きいため、主題にしたい被写体を大きく写すことが出来ません。

近接能力を見るうえで最短撮影距離ともうひとつ頭にいれておきたいのが、最大撮影倍率です。最大撮影倍率とは撮像素子やフィルム面上に写された像の大きさと、被写体の実際の大きさの比率が最も大きくなる時の倍率をいいます。この数値が大きいほど被写体を大きく写すことが出来ます。

表記の仕方はメーカーによってまちまちで、
同じ倍率でも1:5又は1/50はたまた0.20倍と表記したり決まりがありません。
感覚的には0.20倍と表記した方が分かりやすいと思うのですが。

単焦点レンズの場合は単純に最短撮影距離と最大撮影倍率で比較すればよいのですが、ズームレンズの場合は焦点距離によって最短撮影距離が変動するものがあるので注意しましょう。
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 単焦点レンズのメリット

最近めっきり新製品の発表が少なくなった単焦点レンズ。
MF一眼レフの時代には、ボディとセットで販売されていたレンズは50mmF1.4や1.8といった標準単焦点レンズだったのことが想像できるでしょうか?
 
このセットのレンズで絞り、シャッタースピードの関係や画角の感覚を養っていったものです。今では50mmF1.4は標準ズームレンズにその座を奪われ、量販店でも手に取ってみる機会がほとんどなくなりました。

以前はズームレンズの設計・製造が難しく、思うような画質が得られなかったので、「ズームレンズは画質が悪い」というのが定説でした。近年ではズームレンズの性能は目を見張るものがあり、一部では設計の古い単焦点レンズよりも解像力の優れたレンズも数多くあります。

ところがどうしても克服できない点もあります。それは明るさとコンパクトさです。

一般的に大口径ズームレンズといわれるものは標準、望遠ともにF2.8クラスを指します。これらのレンズは大きく、重く高価です。(中にはそうでない大口径ズームもありますが)ところが単焦点レンズ、たとえば50mmF1.4は大口径標準ズームよりも遥かにコンパクトでありながら2段も明るい。そして安価です。
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 デジタル専用レンズのメリット・デメリット

デジタル一眼レフは一部の機種を除いて、既存のレンズが全て望遠寄りになってしまいます。

望遠撮影ではテレコンを着けたのと同じ効果があってメリットがありますが、ワイド側の撮影では困ってしまいます。
例えば28mmズームをデジタル一眼に装着すると実質42mm相当の画角になってしまい、広角ではなくなってしまいます。デジタル一眼で28mmとほぼ同じ画角を得ようとすると18mmのレンズが必要ということになります。

その場合の選択肢は2つあって、35mm兼用の広角ズーム(17-35mmなど)を買い足すか、デジタル専用のレンズに切り替えるかです。

35mmフィルムと兼用、また将来的にフルサイズデジタル一眼に乗り換える予定があるならば、35mm兼用の広角ズームを選ぶ理由はあります。しかし、テレ側が52mm相当といかにも物足りなく、レンズ交換の頻度は高くなるでしょう。また、コストパフォーマンス、サイズの面でも不利な面は多い。割り切ってデジタル専用のレンズを新たに購入した方が、はるかにメリットが多いと思います。

APS-Cサイズのデジタル一眼レフユーザーは、安定した性能が期待できるデジタル専用、対応レンズを購入するのが無難です。特に広角レンズ、広角ズーム、標準ズームはデジタル専用レンズをお勧めします。
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